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今回は、創業寛政元年「紀の国屋本店」の9代目店主であり、江の島振興連絡協議会の会長を8年、また藤沢市観光協会の会長も務めるSHONANの“重鎮” 、湯浅裕一さんにお話をうかがいました。
湯浅さんにとってSHONANとは?
- 湯浅さん
- 私は生まれも育ちもこの江の島で、昔から自分の周りの土地に愛着があるんですよね。ですからいろんな地域活動に対しても、やっぱり江の島のためなら頑張ろうと、そういう気持ちはいつもありますね。
それで、たまたま江の島で商売をしていますので、20年~30年くらい前から、いろんな役をお願いされ、務めてまいりました。

湯浅さんがさまざまな地域活動に携わることになった「きっかけ」とは?
- 湯浅さん
- 地元の仲間から消防団に入らないかという話が来まして、消防団を26年間務めました。その後、消防団本部に移ってから1年くらいしましたら、江の島の組織であります、江の島振興連絡協議会の会長をやってくれないかというお話をいただきました。
それをやりますと、私も仕事がありますので両方はできないということで、では消防団は卒業させてもらおうかということで、江の島の島内のことをいろいろとやるようになりました。
藤沢市観光協会の理事には10年ほど前に就任し、理事を6年間、副会長を4年間務めました。そして2020年の6月に会長役を仰せつかったわけです。
コロナで観光業が大変な時期で、「自分にできるのかな?」という思いでしたが、江の島神社のお告げかなと思いお引き受けいたしました。

江の島振興連絡協議会の活動とは?
- 湯浅さん
- 島の自治と観光のことに携わりますが、東京オリンピックの3年前(2018年)から、セーリングのワールドカップシリーズが江の島で始まり、そのお手伝いをさせて頂きました。
セーリング選手たちは、外国人の方々ばかりですから、歓迎をしよう、“おもてなし”をしようということで、ウェルカムフェスティバルを企画し、実施させていただきました。
江の島の方々には本当に協力をしてもらい、江の島の特に女性たちに「江の島ヨット音頭」とか「五輪音頭」を踊っていただきました。
その踊りの輪の中にセーリングの選手の方々も入って、一緒に踊りました。またお神輿の海上渡御を行い、その神輿を選手たちが一緒に担ぎすごく盛り上がりました。

藤沢市観光協会の活動とは?
- 湯浅さん
- 藤沢市観光協会としては、すぐにでも観光の回復ならびに発展に向けて動き出さなければいけない時期だと思います。とりあえずは“分散型の観光”を目指したいと思っています。
その1つのいい例で、毎年春先にやっております“エノシマトレジャー”というのがあります。お子様とか親御さんが一緒になって宝を探して1日中歩き回るゲームで、すごく人気があります。毎年春のみの開催ですが、今年(2020年)は8月の後半から実施したいと思っています。
それと今年はなかなかイベントができないので、来年(2021年)になりましたら早速、今まで江の島にはなかった歴史にまつわるイベントを考えていますので、乞うご期待ください。

藤沢と江の島、今後への湯浅さんの想いとは?
- 湯浅さん
- 特に遡った(2020年の)4月・5月は、江の島の中にある70軒の観光事業者の方々のほとんどがシャッターを降ろして営業を自粛していた経緯もあります。
江の島の方というのは意外とそういうピンチにもへこたれずにお客様を迎えるという気持ちが結構ありますので、今は皆さんお店が始まっていますが、お客様が少ない中でも一生懸命お客様へのおもてなしを中心に考えております。
元々江の島は太陽があり潮風があり、観光地として密にならない状況が揃っているんですよね。いいところですから、ぜひ皆さんにおいでいただければと思っております。

「東京2020オリンピック・セーリング・江の島」の詳細はこちら
https://feelshonan.jp/feature/feature34/
- Vol.2
- ~「東京2020セーリング大会」江の島開催で“おもてなし”~