体験する

平塚の歴史ある漁業を守っていく

こんにちは、小田原れみです。今回は平塚漁港で「ごろびき網」体験をしてきました。ごろびき網とは、聞き慣れない言葉ですが、地引き網を小型化したもの。実は平塚では地引き網が江戸時代から続いたのですが、平成18年に一度幕を閉じてしまったそうです。ですが、復活させたいと願う平塚の市民の皆さんや漁業関係者の方々が立ち上がり、ごろびき網という形で再び始まったそうなんです！幼い頃、家族みんなで地引き網を体験した楽しい思い出があったので、なくなってしまった事は少し淋しいような気持ちでしたが、ごろびき網という形で守られていたんですね！

みんなの力を合わせて「コイナ―ホラエ！」

今回は50人くらいの方々が参加していたのですが、小さいお子さんも沢山参加されていて、わいわい賑やか。自分が幼い頃に参加した時の事を思い出して、懐かしい気持ちで心が弾みました♪
網は二手に分かれて引き上げるのですが、地引き網と大きく違うポイントは、全て人の力で網を引き上げるというところ。地引き網はある程度、網を機械で巻き上げて最後に人の力で引き上げるのですが、ごろびき網は最初から最後までみんなの力を合わせて網を引き上げます。なので本当にみんなの力が重要で、大人も子どもも一つになり「コイナ―ホラエ！」というこの日教えてもらった掛け声を掛けながら一生懸命に網を引っ張りました！

ごろびき網で食育を考える

だんだんと重みを増す網に期待を膨らませつつ、海岸から見える大きな富士山にパワーをもらい、みんなで最後のひと頑張り！網が引き上がると、みんなの歓声と共に子ども達は一斉に魚に駆け寄り、魚をつかみ興味津々。アジ、イワシなどの小魚や猫ザメが網にかかっていました。ごろびき網を通して、どんな魚が身近にいるのかを学び、実際に触れて、調理して、魚の体がどうなっているのか、どんな味なのか、実際に体験することが食育に繋がると、主催者の平塚市漁業協同組合の職員さんは仰っていました。これからの子ども達に、もっともっとごろびき網の楽しさを体験してもらい、歴史あるこの漁業が続いていってほしいな、と思う体験でした！